ドイツ・フランス・他ヨーロッパのヴァイオリン - 歴史・特徴・選び方・値段(販売価格相場)

イタリア以外にも優れたマスター・メーカーは数多く存在します。ドイツ(およびオーストリア、チェコ)やフランスでは、17世紀のオールド時代からヴァイオリン製作の歴史が始まり、モダン時代を通し、素晴らしいマスター・メーカーが多数活躍しました。

それ以外のヨーロッパ諸国では、ドイツやフランスほどの規模ではありませんが、やはり優れたマスター・メーカーを輩出しました。オランダやスペインでは17〜18世紀のオールド時代から品質の高いオールド・ヴァイオリンを製作していた歴史があり、イギリスやデンマークでは19世紀以降のモダン時代から高品質なマスター・ヴァイオリンを製作するようになりました。

イタリアのヴァイオリンは時代別に分類して解説していますが、ドイツ、フランス、その他のヨーロッパ諸国のヴァイオリンについては国別に分類し、オールド〜モダン時代を通した歴史ならびに代表的なスクールとマスター・メーカーを解説し、それぞれの特徴、選び方、販売価格相場を併せてまとめました。